看護師としてのキャリアを歩み始めた新人は、まず実務経験を増やすことが求められます。
看護学校で学び、国家試験に合格して基礎を身につけているとはいえ、十分な経験があるとはいえないからです。
勤務先や担当する診療科目によって業務の詳細は異なりますが、新人の看護師は先輩看護師とペアを組んで実務にあたるのが通例です。
緊張などが原因でミスをすることもあるはずですが、どんなベテランでも新人の時期はあるので着実に業務をこなしましょう。
ある程度の経験を積むと、今度は後輩を指導する立場になります。
勤務先に入院施設がある場合、夜勤を担当する時間が新人より増えるはずです。
キャリアがこの時期になると、別の部署に異動を命じられることも考えられます。
看護の基礎はどの部署でも同じですが、診療科目が変わると新たに覚えなければいけないこともあるので新人に戻った気持ちになるかもしれません。
さらに経験を積むと、管理職に近い立場になります。
主任やチーフなどの肩書きがつくのが一般的で、同僚のシフト管理や指導がおもな業務内容になります。
この立場になると患者を直接看護する時間が少なくなる傾向にあり、勤務先の運営に関する全体的な打ち合わせに出席することもめずらしくありません。
以上が看護師のキャリアアップの事例です。
上位の立場になるほど看護スキルが高まるのはもちろん、待遇もよくなっていきます。
経験を積むほど、転職市場における価値も向上する傾向にあります。